施工事例 | 屋根カバー工法
宇都宮市 K様邸|スレート(コロニアル)屋根 → ガルバリウム鋼板 屋根カバー工法

「築20年を過ぎて、屋根の色あせやコケが気になってきた」——そんなお住まいのご相談は本当に多く寄せられます。今回は宇都宮市のK様邸で、劣化が進んだコロニアル(スレート)屋根を、軽量なガルバリウム鋼板屋根材「ヒランビー」で覆う屋根カバー工法を行いました。
この記事では、なぜカバー工法を選んだのか、実際の工事の流れ、そして戸建てにお住まいの方が気になるメリット・デメリットと費用の考え方まで、屋根専門の職人の視点でできるだけ正直に解説します。
今回の工事概要
| 施工エリア | 栃木県 宇都宮市 |
| 建物 | 木造2階建て 戸建住宅 |
| 施工前の屋根 | コロニアル(スレート屋根)/色あせ・コケ・棟板金の傷み |
| 工事内容 | 屋根カバー工法(重ね葺き) |
| 使用屋根材 | ガルバリウム鋼板「ヒランビー」(稲垣商事) |
| 工期の目安 | おおよそ 1〜2週間(天候・面積により変動) |
コロニアル屋根の「そろそろサイン」を見逃さないで

コロニアル(スレート屋根)は、セメントと繊維材を薄い板状に成型した屋根材で、多くの戸建てで使われています。軽くて施工しやすい一方、表面の塗膜が寿命を迎えると防水性が落ちていきます。
一般的に、コロニアルは築10〜15年ごろに塗装、築25年前後でカバー工法や葺き替えを検討する時期に入ると言われています。次のような症状が出てきたら、屋根が「そろそろ手を入れてほしい」と伝えているサインです。
✓ 屋根全体の色あせ・変色が目立つ
✓ コケ・カビ・藻が広がっている(特に北面)
✓ 屋根材のひび割れ・欠け・反りがある
✓ 棟板金が浮いている・釘が抜けている・サビている
✓ 前回の塗装から10年以上経っている
ポイント:ひび割れや反りが進んだコロニアルは、塗装をしても防水性が回復しないことがあります。とくに一部の年代のスレート材は塗装が適さない場合があり、その際は「上から重ねる」カバー工法や葺き替えが現実的な選択肢になります。
屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法(重ね葺き)とは、今ある屋根材を撤去せずに、その上から防水シートと新しい屋根材を重ねて張る工事です。今回のように、劣化したコロニアルの上に軽量な金属屋根を被せるケースで多く選ばれています。
古い屋根をすべて剥がす「葺き替え」に比べて、解体・廃材処分の工程が少なく、工期とコストを抑えやすいのが特徴です。屋根が二重になることで、遮音性や断熱の体感が向上しやすい点もメリットとされています。
工事の流れ(工程)
実際の屋根カバー工法は、おおむね次の流れで進みます。
1現地調査・点検・お見積り
屋根に上がって劣化状態を確認し、カバー工法が可能かを判断。写真でご説明し、お見積りを提示します。
2足場の設置
安全に作業するための足場と、飛散防止ネットを設置します。近隣への配慮もこの段階で行います。
3既存屋根の清掃・下地確認
コケや汚れを取り除き、棟板金や下地の傷みを点検。傷みが大きい部分は補修・下処理を行います。
4防水シート(ルーフィング)敷設
既存屋根の上に高耐久の防水シートを張り、雨水の浸入を防ぐ“見えない要”をつくります。
5新しい屋根材「ヒランビー」の施工
軒先から棟へ向かって、ガルバリウム鋼板屋根材を一枚ずつ差し込みながら葺いていきます。
6棟板金・役物の取り付け
屋根の頂部や取り合い部分に板金を納め、雨仕舞い(防水の仕上げ)を丁寧に施します。
7最終点検・足場解体・お引き渡し
仕上がりと防水処理を確認し、清掃のうえ足場を解体。施工内容をご報告してお引き渡しです。
今回使用した屋根材「ヒランビー」について
ヒランビーは、稲垣商事が展開する横葺きのガルバリウム鋼板屋根材です。スレート屋根のカバー工法で選ばれることが多く、今回のK様邸でも採用しました。
| 軽さ | 瓦やスレートに比べて軽量。建物への負担が減り、耐震面でも有利になりやすい。 |
| サビへの強さ | ガルバリウム鋼板に耐候性の高い塗膜を施しており、サビに強い。 |
| 施工性 | 差し込みやすいジョイント形状で施工がスムーズ。工期短縮につながりやすい。 |
| デザイン | ダーク系から今回の赤系まで、カラーバリエーションが豊富で外観に合わせやすい。 |
| コスト | 断熱材一体型の製品に比べてリーズナブル。カバー工法で二重屋根となり、遮音・断熱の体感も補われやすい。 |
※より断熱性を重視したい場合は、断熱材を付加した上位グレードの金属屋根材を選ぶ方法もあります。
カバー工法のメリット・デメリット
良いことばかりをお伝えするのは誠実ではありません。カバー工法は多くの戸建てに適した工法ですが、向き・不向きがあります。両面を正直にご説明します。
メリット
・葺き替えより工期・費用を抑えやすい
・古い屋根を剥がさないため廃材が少ない
・アスベストを含む古いスレートでも、撤去せず対応できる場合がある
・屋根が二重になり遮音・断熱の体感が向上しやすい
・軽量な金属屋根で見た目も一新できる
デメリット・注意点
・屋根が二重になるため屋根全体の重量は増える
・下地(野地板)が大きく傷んでいる場合は不向きで、葺き替えが必要
・日本瓦の屋根には基本的に適さない
・雨漏りが進行しているケースなど、状態によっては選べないことがある
・火災保険が適用しにくい費用項目もある(状況により異なります)
つまり大切なのは、ご自宅の屋根がカバー工法に向いているかを、事前の点検で正しく見極めることです。株式会社KIZUNAでは無理にカバー工法をおすすめするのではなく、下地の状態まで確認したうえで、必要なら葺き替えや部分補修もご提案します。
費用の目安(あくまで一般的な相場)
屋根カバー工法の費用は、一般的な30坪前後の住宅でおおよそ80万〜200万円程度が目安とされています。金額に幅があるのは、屋根の面積・形状・勾配、選ぶ屋根材、足場や補修の要否によって変わるためです。
金属屋根材の中でもヒランビーは比較的リーズナブルな部類で、コストを抑えつつ屋根をしっかり一新したい方に向いています。
※上記はあくまで一般的な相場感です。正確な金額は屋根の状態を実際に見て算出しますので、まずは現地調査でのお見積りをご利用ください。無理な契約を迫ることはありません。
まずは、屋根の「今の状態」を知ることから
「うちの屋根はカバー工法でいいの?それとも塗装や葺き替え?」——その判断は、屋根に上がって点検してみないと分かりません。宇都宮市の屋根工事会社KIZUNAにお気軽にご相談ください
「まだ工事するか決めていない」段階のご相談で大丈夫です。しつこい営業はいたしません。
株式会社KIZUNA
(島田建築板金《屋根の工事・リフォーム・修理のプロ集団》)
〒320-0071 栃木県宇都宮市野沢町54ー3
TEL: 080-2026-5335

ウェブサイト:https://www.motohiro8888.com
※本記事の費用・年数・工法の数値は一般的な目安です。屋根材の状態や建物条件によって最適な工法・費用は異なります。


